うつ病原因

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うつ病の原因 は? いつもと違うところがあれば声を掛けて!

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更新日

 
執筆:須賀 香穂里(ライター)
 
 
うつ病の原因 をご存知ですか?
うつ病は年代、世代を問わず誰にでも発症する有名な精神疾患です(1)。
日本におけるうつ病の有病率は、障害有病率2.7%、およそ10~15人に1人が発症しているとされています(1)。また男女比では、女性のほうが男性のおよそ2倍、うつ病を発症しやすいと報告されています(1)。
 
うつ病は、落ち込んだ気持ちが継続するいわゆるうつ状態が長く続く病気です。悲しみや不安というマイナスな感情がいつまでも治まらなかったり、何事にも興味がわかない、疲れが取れない、何もかも億劫だ…といった無気力感に襲われたりします(2)。
 

うつ病が起こってしまう原因とは一体何なのでしょうか。本記事では、うつ病の原因について説明します。

 
 

うつ病の原因

 

うつ病がなぜ起こるのか、その原因はまだはっきりとわかってはいません。
様々な要因が考えられていますが、現在最も主流の考え方は、うつ病は様々な要因が重なり合って発病するというものです(3)。

 

今回は以下のの4つの観点から考えられている原因をご紹介していきます。
 

生物学的レベルの原因

社会的レベルの原因

心理的レベルの原因

ストレスとのかかわり

 
 

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うつ病の原因 生物学的レベルの原因

 

遺伝的要因

多くの研究から、うつ病には遺伝が関係していると考えられています。
この事実を示す研究の中では、同じDNAをもつ一卵性双生児と異なるDNAを持つ二卵性双生児の一致率を比べて遺伝的要因の関与を検証しています(2)。

 

検証の結果、一卵性双生児の一致率は25~93%、二卵性双生児の一致率は0~38%と一卵性双生児の一致率が著しく高いことが分かっています(2)。

 
この結果は、うつ病の発現に遺伝子がかかわっていることを示しています。
しかしこの研究で100%の一致率を得られなかったことから、うつ病の原因が遺伝的要因のみであるわけではないことも分かります。

 
遺伝子はうつ病発症の一要因であり、環境的な要因も影響を与えているというのが現在での主流な見解です(2)。

 
 

環境要因

うつ病発症のきっかけとなりやすい環境要因として、以下の項目が想定されています。

 

・大切な人の死や離別
・大切なもの(仕事、財産など)の喪失
・人間関係、職場内や家族間のトラブル
 

いわゆる強いストレス状況がうつ病の原因として考えられています(4)。
対して遺伝的要因と関わり合うような環境要因とは、生活環境や生活水準などであり、同じ遺伝子を持っていても異なる生活環境で育てば一致率は変化すると考えられています。
 
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社会的レベルの原因

 うつ病の原因のひとつに、社会構造の変化が挙げられます。
これはまだ推測の域を出ていませんが、都市化や核家族化、個人中心の生活、仕事中心主義など、近代的な社会への成長に伴う急激な変化により、社会不適応を引き起こすことでうつ病のきっかけになるというのです。
 
 このことを実証することは難しいですが、社旗への不適応はストレスを生み、ストレスから不安、不安からうつ状態という悪循環を生み出していると考えられます。
 
 

心理的レベルの原因

 

心理的レベルの要因としては、うつ病を発症する人の正確にはある一定の傾向がみられることが明らかになっています。その傾向とは、以下に示した通りです。

 
・真面目で責任感が強い
・人当たりがよく、周囲の評価も高い(3)
 

このような性向をもつ人はストレスをため込んだり、必要以上に頑張りすぎてしまうため、こころのバランスが崩れやすいとされています(3)。
うつ病になりやすい病前性格についての研究は多く行われており、いくつかの類型が示されています。

 

クレッチマーの循環気質

1921年にクレッチマーが提唱した循環気質は、躁うつ病の患者の病前性格に多いとされています。その特徴は善良で親しみやすく、社交的であるというものをベースに、
 

・活発で性急、陽気な気質
・物静かで落ち着いている、陰気な気質
 

の両極に別れます。
 
 

下田の執着気質

1941年に提唱された執着異質は、
 
・責任感・義務感が強く仕事熱心
・完璧主義
・几帳面で凝り性
・正直
 

などといった特徴が見られます。

 
この気質の人は周囲から模範的、真面目などの評価を受けやすく、仕事の質は高いのですが、反面人の頼みを断れないためにストレスを受けやすいという面があります。

 
また一度生じた感情や興奮が継続しやすいため、これまで継続していた感情がガクッと落ち着くとその落差から抑うつ状態になりやすいと言えます。

 
 

テーレンバッハのメランコリー親和型気質

1961年に提唱されたこの気質は下田の執着気質とほぼ同様の特徴を持っています。テーレンバッハの観点では、執着気質の特徴に付け加えて

 
・常識を重んじ、他者との円満な関係を心掛ける他者中心の考え方
・自己に対する高い要求水準

 
などがあげられ、この気質を持つ人は多さやからの評価を気にし、問題が起きると悲観的になり自分を責める傾向がみられます。
 
 

ストレスとのかかわり

 
うつ病の原因はストレスであると考える人は多いかもしれません。その通り、うつ病にはストレスが大きく関わっていると考えられています。
 
ストレスは生きていれば誰でも感じるものであり、また生きてくうえでなくてはならないものではありますが、限度を超えたストレスは心身の健康に大きな影響を与えます。
 
うつ病の発症のきっかけとして特に考えられるのは、「人間関係によるストレス」「環境が変化したことによるストレス」の2つです。
ストレスは悪いことが起こったときだけでなく、いい変化が起こったときにも感じることがあり、それをきっかけにうつ病になることもあります。
 
 

早期発見が大切

 
うつ病は様々な要因が重なり合って発症する疾患です。
また、うつ病は、だれがいつなってもおかしくないといわれるほど一般的な病気です。したがって、全ての人に、うつ病の原因、予防についての理解が必要ということでしょう。
 

うつ病の治療では早期発見、早期治療が大切になってきます。しかし心の不調は、本人でさえも気づかないことも多く、発見が難しいという問題があります。
 
うつ病の兆候を見逃さないためには、「いつもと違う」様子に気を配ることが大切です。「なんだかいつもと違う」と感じたら、誰かに相談したり、その人に話しかけてみたりしてみましょう。
 
うつ病についての正しい理解と共に周囲からのサポートを受けることが、うつ病患者にとってとても重要なことなのです。
 
 
【参考文献】
(1) メンタルナビ http://www.mental-navi.net/utsu/rikai/byoritsu.html
(2) 渡辺昌祐(川崎医療福祉大学臨床心理学科教授)(2006).うつ病は治る 五訂版 保健同人社 pp.14-15,35-46
(3) こころの陽だまり http://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/etiology.html
(4) 厚生労働省 こころの耳 http://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/002.html

 
 
<執筆者プロフィール>
須賀 香穂里(すが・かほり)
神奈川大学人間科学部・人間科学科所属。社会心理学や人間関係をテーマとした執筆活動を行っている

 
 

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「うつ病の薬 : うつ病の薬物療法とはどういうもの?注意するポイントは?」
 
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